こんにちは、うつわと道具や ころは です。
私たち日本人にとって身近な存在の焼き物は、今も輸入に頼る必要のない日常品です。
それは、とても誇るべき、価値のあることだと思います。
うつわは日々の食卓や暮らしを彩るだけでなく、
手入れをすれば長きに渡って使う事が出来ます。
だからこそ、愛着の持てる道具なのです。
そんな素晴らしい日本の焼き物なのですが、
いざ買うとなったらうつわの何を見たらいいのか…。
「うつわの見方が分からない!」
という、焼き物の初心者の方おさえてもらいたい3つのポイントをご紹介します。
購入の際に、どんなところに注目したらいいかを3つのポイントからご紹介します。
見かけより意外なほど軽いうつわも多いので、可能であれば感触を確かめながら選んでみてください。
① 全体を眺めてみてください。
全体の「景色」を眺める。
釉(うわぐすり)のかかり具合や筆の運び、窯変(ようへん)や貫入(かんにゅう)など。
焼き物の見どころを、茶人の言葉で「景色」と呼びます。
形、釉や文様、口辺りの厚みなどを注目してください。
② 内側に注目する。
次に手に取り、見込、胴、腰などうつわの内側や裏側をじっくり見ましょう。
ろくろ目や刷毛目(はけめ)といった文様にも注目してください。
③ うつわの裏を見る。
高台(こうだい)は昔から茶碗の見どころと言われています。
形や削りあと、土の風合いを味わってください。
高台と胴とのバランスも注目するポイントです。
作家さんや窯元さんの「銘」が入っていることもありますよ。
以上の3つのポイントをおさえていれば、うつわを買うのが楽しくなりますね。
先ほどの説明の中にも、何回か部位の名前が出て来たかと思います。
各部位の名前を知っていれば、買い物をする際に便利です。
・見込(みこみ)
椀状のうつわの内側のことです。
内側全体を指す場合と、内側正面あるいは内側中央の底面を指す場合とがあります。
・口造り(くちづくり)
蓋の付いていないうつわの縁部分のことです。
「口縁(こうえん)」ともいいます。口当たりは成形や釉薬(うわぐすり)の感触などで異なってきます。
・胴(どう)
読んで字のごとく、茶碗の胴体部分のことです。
茶碗の顔となる部分で、主に景色が現れる箇所でもあります。
茶碗中央部の膨らみは「腹」と呼ばれます。
・腰(こし)
茶碗の中心にあたる「胴」の下部から「高台脇」までのことを呼びます。
これは徳利でも同じですが、皿や鉢には腰はありません。
・高台(こうだい)
外側の底部のことです。よく見られるのは丸い輪のかたちをした「輪高台」。
ほかに「切高台」、「割高台」などがあります。
・高台脇(こうだいわき)
茶碗の底にある「高台」の外側周辺のことです。
「高台際」とも呼ばれ、ここに窯印を施すこともあります。
釉切れ、釉溜まりなどが現れる箇所でもあります。
いかがでしたか?
馴染みのない名前ばかりだったかもしれませんね。
部位の名前を知ることで、
買い物の際にどういう所を見れば良いのか?が分かってきます。
見所が分かれば、店員さんと話をする時に便利です。
焼き物についての知識が深まればうつわがもっと好きになりますよ!
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